ロケなび隊が行く!タイトル
“日本橋浜町Fタワー”などのオフィスビルをはじめ、親会社が所有する多数の物件を撮影場所に活用している「安田開発株式会社」にロケなび隊が潜入取材! ロケの問合せが多い人気の秘訣は、バリエーション豊かなハードと制作経験のある担当者のプロフェッショナルな対応。施設のハード面を安田開発・事業課長の笠井さん、対応面をイマージュエクスプロの市村さんに、それぞれの強みと役割についてお聞きしました。

撮影が難しい、オフィスまわりの様々なシーンが撮れる!

どこにでもある風景…にも関わらず許可申請が厳しいのがオフィスまわりのロケ。
そんなオフィスシーンを丸ごと撮影したいというニーズに応えてくれる安田開発さん。

―撮影の受け入れ開始から3年目を迎えられたそうですが、始められたきっかけは何ですか?
笠井さん:「もともと当社の業務は、“親会社「安田不動産」の自社保有物件を利用するなどして何か新しい事業を立ち上げる”というものでしたので、ビルをロケ場所として提供できるという話を聞いた際に、これは面白そうだぞ!と思ったことが始まりですね。」

―制作者から引き合いが多いのは、施設のどんな点が魅力的に映っているからだと思われますか?
「撮影可能な施設を探すことの難しい、いわゆるオフィスまわりのシーンが一通り撮影できるところが良いと言われます。今は開始してから3年目になりますが、オフィスの他にも、ビルのエントランス、屋上で撮影できるところ…と順調に紹介できる物件のバリエーションも増えてきています。他では申請も厳しく、撮影が難しい施設を多数弊社ではご紹介できているようです。 もともと弊社でも開始するにあたって、撮影を受け入れた際に何が起こるかわからない部分が大きいため、当然社内の反発もありました。しかしその点については、まずはやってみなければわからない!と説得しました(笑)。ですので最初は私自身がすべての撮影に立ち会って、どういったものなのかを体験するところから始めましたね。」



自社ビルだからこそ撮影内容に対する柔軟な判断が可能

―実際にはどのような撮影依頼が多いのですか?
「これまで撮影されたのはドラマ、映画はもちろんCM、バラエティ(再現VTR含む)、企業の研修用ビデオなどがありますが、このジャンルが特に多いという偏りはないです。どんな種類の撮影でも、オフィスや会議室以外に廊下部分やエントランス、外観と一通り撮られる方が多いですね。」

―内容によっては撮影の受け入れを断られることはありますか?
「内容は事前に確認させていただきますが建物のイメージを落とすようなものでなければお受けしています。というのも、お貸ししている物件のほとんどが自社ビルなので、柔軟に判断ができるからです。」



業界歴25年のプロフェッショナルな対応

安田開発さんのすべての物件の、撮影の問合せから立ち会いまでを対応をされているのが、なんと業界歴25年以上、制作経験も豊富でスタジオ運営もされていらっしゃるというイマージュエクスプロの市村さん。

―市村さんは具体的にどのようなことをされているのですか?
市村さん:「安田開発さんがロケ受け入れを行っている施設すべての撮影窓口の担当で、撮影が可能かどうかの判断から立ち会いまで、一通り対応しています。」

―普段どのような点に注意を払って受け入れをされているのですか?
「まず窓口担当として一番大事なことは、制作側とオーナー側の両方の手を煩わせないことです。まずはオーナー側のできる・できないなどの判断がはっきりしないまま撮影依頼を受け付けてしまうと、制作側からの確認が何回も必要になって、ロケに至るまでに時間がかかってしまいます。それではどんなに施設に魅力があっても、リピーターを逃してしまいますよね? ですから安田開発さんと受け入れ開始のタイミングで、判断基準など基本的なルールについては徹底的に決めました。」

―その他、工夫されていらっしゃることはありますか?
「事前にこちらから確認するのは、内容・持ち込み機材・人数など必要最低限の情報です。私自身制作の経験がありますので、先方の要望を汲み取ったイメージができます。そもそもロケというのは事前に詳細までを確認しても、当日思いもよらない要望がたくさん出るものなので、そういう場合に冷静に対応できるようにしています。」



想定外のできごとにも安心の対応

―現場での対応は冷静さが必要とのことですが、急な対応を求められることが多いのはどんな現場ですか?
市村さん:「ドラマや映画、再現VTRなどは、台本に沿って撮影が行われるものなのでイメージと大幅なズレはないのですが、バラエティは別です。どれだけ台本を飛び越えて面白くできるか、というのが重要な世界ですから。想定外のことが起こりえる現場だと、より細心の注意を払いながら迅速に対応することが必要になってきます。」

―最近は急な撮影依頼も増えてきていると思うのですが、問合せから早くてどのくらいで撮影ができるのですか?
「条件が合えば、お電話の後すぐにでも撮影できます。一部の施設で安田開発さんの確認が必要なものがありますが、その場合でも翌日には撮影可能です。」

―当日でも撮影できるのですか!さすがですね。また傷や破損も起こりうることかと思うのですが、どのように対応されていますか?
「やはり私は施設を任されている立場なので、オーナーさんが心配する傷や破損などの部分には特に気を使っています。毛布やシート、テープなど最低限の養生品はこちらでも用意しています。ただ事前にオーナーさんには、どんなに気を付けても100%トラブルが起きないようにはできない、ということを認識してもらっています。もちろん施設を傷つけた場合、制作の方には補償をしていただきますが、それでもオーナーさんに嫌な記憶として残ってしまうと、施設の貸し出しそのものができなくなりますからね。その点を事前に理解してもらうだけでも大分違うと思います。」



今後も物件が増える予定!

―最後に、今後も撮影隊が求めている物件を増やされる予定はありますか?
笠井さん:「今ご紹介している物件は、撮影隊の方が必要としている施設が揃ってきているという実感があるので、これ以上同じような施設を増やしても…と思っています。ただ、直接の対応は市村さんにお任せして、私たちは“新しい(撮影の)現場を作る”という役目を担っていきたいと思っているので、これは面白い!と思える物件の条件が整えば今後も増やしていく可能性はあります。 また実は今月15日から、実際に稼働しているコンビニと、什器をそのまま使えて1フロア丸ごと利用できるオフィスが新しく公開になる予定です! ぜひこれからも注目していただければと思います。」



取材を終えて
基本的なルールをしっかり設定した上で自社の物件の対応をプロに任せ、効率的に撮影を受け入れられている安田開発さん。
ハード面が魅力的なだけでもダメ、対応面だけが飛び抜けていてもダメ。お互いの強みを活かしながらもきちっと役割分担をされていることが、迅速で柔軟な対応につながり、数多くの撮影依頼が寄せられている理由なのでは思いました。これからもどんな施設が公開になるのか、期待大ですね! ご協力ありがとうございました。
(ロケなび隊 斎藤奨/吉田博詞/安黒道晃)

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2009年8月15日

編集/山中純子・斎藤奨

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