
「地元の方に何かお返しがしたい」ロケの受け入れで目指す地域貢献
―まず初めに、ロケの受け入れの目的について教えてください。
私たちは企業価値向上に繋がればとの思いから、撮影の受け入れを行っています。
プロの映像制作の方々に撮影してもらい、様々なメディアを通して弊社の提供する空間の魅力を知って頂けることは、とても有益だと感じています。
実績も増え始めた中、今後の目標として「地域貢献」へ繋げたいとも考えています。
弊社施設に有名な方が来たり、人気ドラマの撮影が行われることをきっかけとして、話題になることで地元の方々にも喜んで頂き、地域の方々の誇りとなるような施設になっていけると嬉しいです。
ブライダル施設は画になるだけじゃない! 実はこんな利用例も!?
―どのジャンルでも需要が高い洋館・豪邸ですが、具体的におすすめのポイントは?
全国で12施設を展開していますが、それぞれにコンセプトがあり異なるデザインになっています。
ロケの受け入れを積極的に行っているのは『フェアブルーム水戸アメイジングステージ(以下、フェアブルーム)』と『ディアステージつくばフォレストテラス(以下ディアステージ)』です。
まずフェアブルームの最大のポイントは「敷地面積が、テニスコート10面分の広さ(約2600㎡!)」ということですね。
緑が豊富な広大なガーデンがあり、そこに独立した3つの建物があります。
特に洋館の設定でよく使用されるのは、花嫁控え室やVIPルーム、ラウンジスペースがある2階建てのマナーハウスという建物です。コンセプトはイギリスの宿泊施設付きレストランで、優しい色合いの貴族の家という雰囲気になっています。
対するディアステージは楽園での結婚式がテーマとなっています。ドバイのホテルやアジアのリゾート地にある西洋風の屋敷をイメージしたような感じですね。開放感のある造りで、空抜けのある画が撮りやすく、周辺に建物が少ないことも好評です。
2つの施設ともに共通して、撮影以外に制作者の方々に重宝して頂いているものに支度室、親族控え室、フィッティングルームがあります。それぞれ控え室としてよく使用されています。先日の撮影の際、一人のタレントさんに個別の控え室を用意して欲しいというご要望があったのですが、鍵がかけられる花嫁用の支度室があるので、そこをご用意させて頂きました。
またフィッティングルームは20名前後入れる広い部屋なので、大部屋の控え室としてご利用いただけます。このあたりはブライダル施設ならではのポイントで、ご要望に添えられるよう柔軟に対応できるのはこちらとしても嬉しいですね。
―どのようなジャンルの撮影で使用されることが多いですか?
本業のサービス精神を活かしたスタッフ間の連携と対応とがリピーターを生みだす
―制作者の方から寄せられる要望で多いのは?
やはり料金面でのご相談が多いです。あとは撮影の時間帯や「当日連絡でロケハンが可能か?」などの急なお問い合わせへの対応もよく寄せられます。
撮影内容がイメージダウンになるものでない限り基本姿勢として、多くのロケを受け入れたいと思っていますので、様々なご要望に柔軟な対応をさせて頂いています。
撮影隊用のお昼などお食事のご要望も何度かありました。『フェアブルーム』の場合はキッチン設備が整っていますので、事前にご相談頂ければ対応が可能です。予算に応じた料理もご提案でき、ビュッフェ形式も承っています。
ただ撮影用の消え物も含めて、食材の仕入れの関係もありますので理想を言うと10日前にはご連絡を頂けるとありがたいです。
お問合わせが急な場合には食器のみの貸し出しもしております。どんな食器が必要かを事前に教えて頂けるとこちらも動きやすいです。
そのほか館内に飾ってある造花を使用して頂くことも可能です。生花をご希望の場合は、私どものほうで取り寄せることもできます。
できる限りのご要望にお応えすることで、業界内でも“融通の利く施設”として認識して頂けるようになりたいですね。
―ロケ隊との対応で特に意識されている事はありますか?
まずひとつ目に、お問合わせ時になるべく細かい部分までヒアリングを行うことです。
具体的には「作品の設定、内容」、「撮影の時間帯」、「ロケハンも含めたスケジュール」、「人数」は確実に押さえておきます。これを曖昧にしておくとお互いにとって二度手間になってしまいます。あとは基本的に忙しい業界だと思いますので、最初のお問合わせでロケハンの日程も決めて、1回の折り返しで進行できるようにしています。
受け入れ開始から数多くの経験を積んできましたので、各施設の担当者と本部の私たちとの連携もより強固になりました。
各施設の担当者たちもロケを楽しんで受け入れているので、全員がモチベーションを高く対応できている状態です。意識的な部分でも撮影隊も”お客様”という認識を持ちながら、撮影中は制作の方々がどうすればやりやすいかということを常に考えながら対応しています。
お互いが満足感を得られる状態にするために、次なる課題とは!?
―今後ロケの受け入れで目指したい目標はありますか?
タイアップや2次利用をもっと活用していきたいと考えています。
作品の宣伝協力にもなりますので、タイアップのご相談は積極的に受けていける体制を考えています。またお客様に喜んで頂ける要素にもなるので、本業に繋げる仕組みを作ることが大きな課題となっています。
その新たな目標のためにも、制作者の方々に満足して頂けるようなサービスをこれからも続けていきたいと思います。
【取材を終えて】
需要の高い施設を所有しているだけで満足するのではなく、本業のサービス精神を活かした対応が人気の理由なのですね。
リピートに繋がる要因は建物の魅力だけではなく人の魅力も重要だと再認識することができました。
またロケの現状として単に施設を貸し出すのではなく、その経験をうまく本業に繋げたいと感じている方が多くなっているようです。
メリットがあることでロケに協力的な施設が増え、制作者にとって撮影しやすい環境が広がるように私たち「ロケなび!」も尽力していきます。
ご協力ありがとうございました。
2010年4月1日
取材・編集:吉田博詞/斎藤奨